社長の思い......障害を持つ人にも「ウェルカムだと伝えたい」
なぜ、メイドカフェでこのようなイベントを開催するに至ったのか。インフィニア代表取締役社長の深沢孝樹氏は、実はメイドからの提案がきっかけだったと話す。
「『深沢塾』という社内の意見交換の場を定期的に設けているのですが、そこで実際に聴覚障害を持つ方への『ご給仕』をしたことのあるメイドの『まゆみ』から、障害のある人などより多様な人に楽しんでもらえるような何かができないかという話がありました」
同様のタイミングで深沢氏は、あっとほぉーむカフェで外国人観光客への対応のため試験的に導入していた「VUEVOディスプレイ」が、実はもともと聴覚障害者への情報伝達ルーツとして開発されたことを知ったという。
ピクシーダストテクノロジーズが聴覚障害の関係者とのつながりを持つこともあり、共同でイベントを開催する運びとなった。
深沢氏は、あっとほぉーむカフェ側が障害を持つ人にも来てほしいと思っていても、当事者は店に入ることをハードルが高いと感じ、躊躇してしまうのではないかと考えたという。今回のイベントは、そのように感じている人への「後押しのためのイベント」であり、障害を持つ人にも「ウェルカムだと伝えたい」と話した。